2019-01-01から1年間の記事一覧

方法序説を読んで

「我思う、故に我あり」という文言を聞いたことがある人は多いと思う。私もその一人であったが、それがどの本の言葉かは知らなかった。そんなときに知ったのがこの方法序説である。作者はデカルト。精神と肉体は完全に2つに分けられるという物心に言論の提唱…

ドグラ・マグラ㊦を読んで

読み終わった者は一度は精神に異常を来す.... これがこの本のキャッチコピーであり、これに私は興味を引かれ、読み始めたのだった。単刀直入に言う。読み終えた私は精神に異常を来していない。これは断言できる。ただ、精神異常に対する考えを改める必要はあ…

ドグラ・マグラ㊤を読んで

チャカポコ、チャカポコ。ドグラ・マグラを読んではみたが、上巻だけでは何にもわからぬ。何にもわからぬ上巻だけど、ブログを書かなきゃ忘れてしまう。それに最近、書いていないから、ブログのことを忘れられる。忘れられては、たまらないから、忘れる前に書…

「1984年」を読んで

皆さんはタイトルを見てなにを思い浮かべましたか?村上春樹さんの「1Q84」でしょうか。いえいえ、今回私が読んだのはジョージオーウェル作「1984年」です。読んだ、といってもこの本を読み終えたのは1年前ほどでしょうか。現在、忙しくてなかなか本を読む時…

ホモ・デウスを読んで

「デウス」 この言葉が何を意味しているか。。。 「神」である。 ヒトは何世紀にもわたって疫病、戦争、飢饉と戦ってきた。しかし21世紀となり、飛躍的な科学技術の進歩により多くの国ではこれらを克服しつつある。では、次にヒトはなにを指向し生きてゆくの…

イワンの馬鹿を読んで

ドストエフスキーの罪と罰を読んで以来、ロシア文学に興味を持った。そこで同時代のロシア文豪であるトルストイの短編集を読むことにした。 イワンの馬鹿は3人兄弟の出てくる物語である。支配欲の強い長男、金銭欲の強い次男、そして無欲で自分のものを簡単…

車輪の下を読んで

「そうか、つまり君はそういうやつなんだな」 この文句を聞いて、国語の教科書を音読していた少年だった日の思い出が頭に浮かぶ、私と同年代の人も多いだろう。今回はヘルマン・ヘッセの代表作の1つ、「車輪の下」を読んだ。 私たちはいつから野原で遊ぶこと…

罪と罰を読んで

春休みという長い怠惰な時間を利用して、1年ぶりにドストエフスキー作品に挑戦した。「カラマーゾフの兄弟」に引き続き二冊目。その分量と冗長(こんなこと言ったら熱烈なファンや文士の方々に怒られるかもしれないが...)な表現によってかなりの苦戦を強い…

ブログを始めてみました

大学生。時間、体力が有り余る時期だと考えています。 何年か大学に通うにつれ、大学生の時期に何もせず、ただ講義をこなすだけではもったいないと考えるようになりました。 そこで文章力の向上と、読書へのモチベーション上げのために自分が読んだ本をブロ…